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2024年04月26日
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「演劇ユニット,5(てんご)」(取材記事)

2011年12月28日
アートマネージメント受講生が出演カンパニーを取材、紹介するシリーズ。
第5回は、「演劇ユニット,5(てんご)」さんです。


パフォーミングアーツガーデン2012の中で唯一「演劇」を冠する団体名である演劇ユニット,5(てんご)。メンバーの居住地が岐阜と横浜、東京と離れているためスカイプを通しての稽古を行っている。
スカイプの稽古では、身体を確認できない分、作品の中身や感覚の部分を話し合うことで理解を深めあいながら作られていく。気持ちと意識が確実にできた状態で立ち稽古に移れば短時間で身体は作られると語る、代表の澄井葵さん(青年団演出部所属)。彼女にお話を伺った。

■今回PAG2012に参加したきっかけは?

知人に「愛知県での活動をするなら愛知芸術文化センターの主催事業を見てみたら」と言われ調べてみたところ面白そうなものがある、と。いままでは、飲食店のテラスや民家を改築したちいさな小屋や、春風舎(青年団の劇場)で公演してきました。
お店や民家に比べて劇場は、見る側にとっても「劇場に来る」という気構えがあって、ある意味身体を変化させにくい状態になっていると思います。それを前提として、身体と空間の親和性を追求する「ミカミ」という作品を上演します。


■どのようにして作品を作られていますか?

作品を作るうえで、物語や身体や音や光など様々な要素があると思います。その中で、どのゲージを上げるかというところで物語がいつもマックスになっている必要はないと私は思っています。
物語が走りすぎると、見る側が物語を読む方に意識をとられてしまい、舞台との適正な距離が取れなくなるのではないかと。そこで物語のゲージをできるだけ下げ、その場所の身体や俳優の意識からアプローチしようとしています。見る側に見ながら考える時間が与えられているような、目の前で起きていることだけがそのままダイレクトに伝わるような、そういった関係性を大事にしたいです。
その上で、上演後、見る側の身体や意識の中に適正なお土産が残ればいいなと思います。たとえば、劇場の外に出たらものすごく耳がよくなってしまったとか、この作品をみることで神経が過敏になってしまったというような、そういうことがひきおこせられればなと。

■今後の活動についてお聞かせください。

心と身体の心地よいところを探して、気楽に気長にやっていこうと思っています。具体的には引き続き岐阜に拠点をおいて活動しながら、東京は東京で、地方は地方でとバランスとりつつ活動していきたいです。

(アートマネジメント実践講座受講生N.K.)










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